この街角で

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夕餉の香りと風と胃の奥

jasmine




家に籠もって作業をしていたら、胃の辺りがぎゅぅぅと気持ち悪くなってきた。

少し風に当たろうと、重い身体を引き摺り外に出る。
両手をポケットに突っ込む。
こうして無目的にぷらっと出る時にカメラを手にしていないなんて、どれくらい振りの事だろう。

きっとひどく仏頂面をしているに違いない。
外の風は生ぬるく、ツクツクホーシがヒステリックなほどに鳴いている。

10m くらい歩いて上を見上げる。
高い塀の上に、柳のような柔らかそうな枝がなびいている。
あれは何て言う植物なんだろう。

ふと、この空に白い月が浮かんでいないなんて嘘のようだと思う。
こんな空には、薄くて白い月が似合う。

色を失っていく空、風にそよぐ枝、どこかから漂ってくる夕食の香り、この当たり前の空気をどうやったら掴み取れるのだろう。
嬉しくも悲しくもない、かと言って無味乾燥な訳では決して無い、この場所の、この空気。
これをどうやったら、残せるんだろう。


そして、どうしてこんな事を思うんだろう。
誰かに届けたいと思う空気でもないのに。

馬鹿みたいに上を見上げたまま、そんな事を考えていた。

身体の奥底にはぎゅぅぅとした芯が、残っている。




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  1. 2013/09/10(火) 17:37:26|
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